台湾 東部沖地震 犠牲者を追悼する慰霊祭 6人の捜索続くも難航

今月3日に台湾の東部沖で起きた地震ではこれまでに13人の死亡が確認され、9日、現地で犠牲者を追悼する慰霊祭が行われました。当局は、連絡が取れなくなっている6人の捜索を続けていますが、雨や地震で落石や土砂崩れのおそれがあるため難航しています。

台湾当局の発表によりますと、今月3日に台湾の東部沖で起きた地震では、いずれも震源に近い花蓮県でこれまでに13人の死亡が確認されています。

9日は地元の葬儀場で犠牲者を追悼する慰霊祭が行われ、参列した遺族や当局の関係者などが祈りをささげました。

一方、救助隊は9日も朝から景勝地の太魯閣渓谷などで連絡が取れなくなっている6人がいるとみられる場所を重点的に捜索していますが、雨が降ったり、地震が相次いだりするなか、落石や土砂崩れのおそれがあるため難航しています。

慰霊祭に参列した花蓮県の知事にあたる徐榛蔚県長は「突然犠牲になった方々が苦しみから逃れ、平安を得てほしいと思います。そして、捜索活動が順調に進み、連絡が取れなくなっている人が見つかるよう願っています」と話していました。