東京五輪出場の空手選手 性的暴行しケガさせた罪で在宅起訴

東京オリンピックに出場した空手の28歳の選手が、大阪府内で女性に性的暴行をしてけがをさせた罪で在宅起訴されたことが分かりました。

在宅起訴されたのは、空手の選手で大阪府の会社員、西村拳 被告(28)です。

起訴状によりますと、おととしの2022年ごろ、大阪府内で女性に対し、抵抗できない状態の時も含め、複数回にわたって性的暴行をしてけがをさせた罪に問われています。

捜査関係者によりますと、選手はことし2月に書類送検されていたということです。

検察は認否を明らかにしていません。

西村選手は福岡市出身で、高校時代に全国大会で優勝するなどして注目を集めたあと、近畿大学に進みました。

東京オリンピックでは追加競技となった空手男子「組手」の、75キロ級で5位に入賞しました。

全日本空手道連盟は「オリンピックの日本代表にもなった選手で、事実だとすれば大変遺憾です」とコメントしています。

◇西村拳選手 東京五輪で5位入賞

西村拳 選手は福岡市出身の28歳。元世界チャンピオンの父、西村誠司さんのもとで3歳から空手を始め、高校時代には全国大会で優勝するなど早くから注目を集めていました。

1メートル80センチの身長を生かした蹴りが得意で、2018年の世界選手権では、銅メダルを獲得しました。

東京オリンピックでは追加競技となった空手男子「組手」の75キロ級で5位に入賞しました。

その後、おととしまでナショナルチームのメンバーに選ばれていましたが、去年の全日本選手権では1回戦で敗退しています。