アメリカの国連大使 日本と韓国訪問へ 日本では被爆地の長崎も

アメリカのバイデン政権は、トーマスグリーンフィールド国連大使が来週、日本と韓国を訪問すると正式に発表し、日本では被爆地の長崎も訪れることを明らかにしました。

国連アメリカ代表部は8日、バイデン政権の閣僚級のトーマスグリーンフィールド国連大使が今月14日から20日まで日本と韓国を訪問すると発表しました。

トーマスグリーンフィールド国連大使は韓国のあとに日本を訪れ、東京では政府高官と会談する予定で、現在、国連の安全保障理事会でそろって理事国を務める日米韓の3か国が、核・ミサイル開発を進める北朝鮮問題などで連携を強化していく方針を確認するとしています。

また、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会するとしています。

さらに日本滞在中にトーマスグリーンフィールド国連大使は、被爆地の長崎を訪れるとしたうえで「地域や世界におけるさまざまな課題について地元自治体の関係者や学生と意見交換する」としています。

長崎には、アメリカのエマニュエル駐日大使が去年12月に訪問しています。

林官房長官「地域情勢や国際情勢など協議予定」

林官房長官は、午後の記者会見で「国連安全保障理事会での日米や日米韓などの連携に加え、北朝鮮をはじめとする地域情勢や国際情勢などを協議する予定だ。拉致被害者家族との面会が実現した場合には、私も同席する方向で調整中だ」と述べました。

また被爆地・長崎への訪問について「世界に被爆の実相を伝えることは、核軍縮に向けたあらゆる取り組みの原点として重要だ。こうした観点から長崎への訪問が有意義なものとなることを期待している」と述べました。