ガザ地区 “戦闘休止交渉はハマスの回答待ち”と米高官

アメリカ・ホワイトハウスの高官はイスラエルとイスラム組織ハマスの間で続く戦闘の休止などをめぐる交渉について、ハマスに対して提案が行われ、現在、その回答を待っている状況だと明らかにしました。

アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は8日、記者団に対しCIA=中央情報局のバーンズ長官が、週末、エジプトの首都カイロを訪れ、戦闘の休止と人質の解放などをめぐる交渉に参加したと明らかにしました。

交渉ではイスラム組織ハマスに対して提案が行われ、現在、回答を待っているとした上で「ハマスからの回答は彼らやシンワル指導者とのやりとりの性質上、数日かかることが多い」と指摘しました。

そして「一刻も早くこの交渉を妥結させたい。6週間程度の停戦が実現すればガザ地区の人々の負担を軽減し人道支援の強化に多くのことができる」と強調しました。

また、イスラエルのネタニヤフ首相が多くの避難者が身を寄せるラファへの地上作戦を実行する考えを強調していることについて、カービー補佐官は「イスラエル側はわれわれが大規模な地上作戦の実行可能な代替策について彼らと話し合う機会を持つまでは、ラファ周辺での作戦は行わないと確約している」と述べて、地上作戦をめぐってアメリカとイスラエルの間で協議が行われるまでは作戦は実施されないという見通しを示しました。