岸田首相 米に向け出発 日米首脳会談などに臨む

岸田総理大臣は、日米首脳会談などに臨むため、アメリカに向けて出発しました。これに先立ち記者団に対し、日米関係が一層盤石なものであることを確認し、世界に発信する機会にしたいという考えを示しました。

岸田総理大臣は、4月14日までの7日間の日程で、総理大臣としては9年ぶりに国賓待遇でアメリカを訪問します。

日米首脳会談や、フィリピンも加えた3か国の首脳会談のほか、議会上下両院の合同会議での演説などに臨む予定で、8日夕方、政府専用機で現地に向けて出発しました。

出発に先立ち、岸田総理大臣は記者団に対し「安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟の重要性は高まっている。日米が国際社会のさまざまな課題をともにリードしていく存在で、日米関係が一層盤石なものであることを確認したいと考えており、それを世界に発信する大変重要な機会になる」と述べました。

また、議会での演説について「未来にしっかり目を向けた演説にしたい。日本とアメリカがどんな国際社会や未来を目指していくのか、そのために何をしなければいけないのか、私のさまざまな経験や知見に基づき発信していく」と述べました。

さらに、日米両国にフィリピンも加えた3か国の首脳会談については「インド太平洋における平和と安定、さらには法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守るという点で3か国の連携は大変重要だ」と述べました。

バイデン大統領夫妻が主催 晩さん会に「YOASOBI」招待

複数の政府関係者によりますと、岸田総理大臣のアメリカ訪問に合わせて、現地時間の10日夜にバイデン大統領夫妻の主催で開かれる公式晩さん会に、2人組の音楽ユニット「YOASOBI」が招待されているということです。

「YOASOBI」は、アニメのオープニングテーマ曲となった「アイドル」が、ネットの配信サービスでの再生回数を集計した「ストリーミング部門」で去年、年間1位を記録するなど、国内外でヒットしました。

アメリカ政府としては、知名度の高い日本人グループを招くことで、日本との友好関係をアピールするねらいがあるものと見られます。