2月の経常収支 13か月連続の黒字 自動車の輸出増など背景

日本が海外との貿易や投資でどれだけ稼いだかを示すことし2月の経常収支は、自動車の輸出の増加などを背景に、13か月連続の黒字となりました。

財務省が8日発表した国際収支統計によりますと、ことし2月の日本の経常収支は2兆6442億円の黒字となりました。

黒字は13か月連続で、前の年の同じ月より4439億円増えました。

自動車の輸出が増えた一方、石炭やLNG=液化天然ガスの輸入価格が下落したことが主な要因です。

「貿易収支」は2809億円の赤字ですが、赤字額は前の年の同じ月より3051億円減って半分以下となりました。

日本企業が海外の子会社から受け取った配当や債券の利子などの収支を示す「第一次所得収支」は、海外の金利上昇で企業が保有する債券の利子による収入が増えて3兆3069億円の黒字でした。

「旅行収支」は旧正月の春節の影響で日本を訪れる外国人旅行者が増えて4171億円の黒字となり、比較可能な1996年以降で2月としては最も大きくなりました。