台湾 東部沖地震 雨で捜索難航 トルコの救助隊が現地入り

台湾の東部沖で起きた地震ではこれまでに13人の死亡が確認されたほか、連絡が取れなくなっている人の捜索が続けられています。被災地では雨が降り捜索が難航する中、7日、海外の救助隊として初めて、トルコの救助隊が現地に入りました。

台湾の東部沖で今月3日に起きた地震では、台湾当局によりますと、これまでに13人の死亡が確認されたほか、6人と連絡が取れなくなっているということです。

連絡が取れなくなっている人の多くは、震源に近い花蓮県にある台湾有数の景勝地、太魯閣渓谷の周辺にいるとみられ、7日も捜索活動が続けられています。

ただ、現地では地震が相次いでいるほか、雨が降っていて落石の危険があり捜索は難航しています。

こうした中、7日朝、海外の救助隊としては初めてトルコの救助隊員7人が被災地に入りました。

この救助隊は無人機を専門に扱うチームで、台湾側と捜索の方針について打ち合わせをしたあと、渓谷周辺の現場に向かいました。

台湾当局はトルコの救助隊と連携し、捜索を行いたいとしています。

トルコの救助隊の隊長は「去年のトルコ大地震では台湾の人たちが多大な支援をしてくれた。私たちが台湾の人たちの役に立てるよう、精いっぱい努力したい」と話していました。

また、道路が寸断された影響で、足止めされている300人以上の人たちの救助も進められています。

7日朝も地元の住民およそ10人がヘリコプターで助け出されたあと、救助の拠点となっている場所に到着していて、医師が体調に問題がないか確認していました。