イスラエル ハマス 戦闘開始からあすで半年 犠牲者3万3000人超

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから7日で半年となります。
ガザ地区では6日にかけてもイスラエル軍による空爆で死傷者が出たと伝えられるなど、犠牲者が3万3000人を超えてもなお戦闘が続き、人道危機が深まっています。

ガザ地区での戦闘は7日で半年となりますが、6日にかけても広い範囲でイスラエル軍による空爆などがあり、地元のメディアは複数の死傷者が出ていると伝えています。

ガザ地区ではこれまでに3万3091人が死亡したほか、国連などは人口の半数以上が飢きんの瀬戸際にあるなどとしています。

人道危機が一層深刻化する中、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、アメリカのバイデン大統領が今月5日に、仲介国のエジプトやカタールに対してハマスが戦闘の停止や人質の解放に向けた交渉で合意に応じるよう、圧力をかけることを求める書簡を送ったと報じました。

交渉は今週末にエジプトで行われると伝えられていて、双方の立場の隔たりが依然として大きい中、合意の糸口が見いだせるかが焦点となります。

一方、エルサレムでは6日にかけて旧市街のイスラム教の聖地にある「アルアクサ・モスク」周辺に集まっていた大勢のイスラム教徒に対して、催涙弾が放たれました。

イスラエルの警察は群衆がテロを扇動しようとしていたなどとして、16人を拘束したとしていますがさらなる反発の強まりが懸念されます。