“ロシア軍 救助隊到着後に再攻撃”ゼレンスキー大統領が非難

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍はミサイルや無人機による攻撃を行い、東部ハルキウで、市民6人が死亡、南部ザポリージャでも4人が死亡しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は救助隊がかけつけたあと、2度目の攻撃を受けるケースがあるとして、強く非難しています。

ウクライナ東部ハルキウでは6日、ロシア軍のミサイル攻撃で住宅街が大きな被害を受け、地元当局は、市民6人が死亡し、11人がけがをしたと明らかにしました。

南部ザポリージャでも5日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、4人が死亡し、23人がけがをしたとしています。

ザポリージャでは最初の攻撃があった40分後に再び同じ場所が攻撃を受けたということで、クリメンコ内相はSNSで現場を取材していた地元のジャーナリストもけがをしたとして「敵は到着した警察や救助隊、ジャーナリストを狙ってくる」と非難しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで今月4日、ハルキウでも現場に救助隊がかけつけたあと、同じ場所に2度目の攻撃を受けたことがあったとして「ロシアの卑劣な戦術だ」と強く非難しています。

一方、ウクライナのメディアは5日、ウクライナと国境を接するロシア南部ロストフ州のモロゾフスク飛行場に対してウクライナの保安局と軍が共同作戦を行い、ロシア軍の軍用機、少なくとも6機を破壊し、8機を損傷させたと伝えました。

また、ロシア南部サラトフ州のエンゲルスの空軍基地のほか、南部クラスノダール地方、西部クルスク州のそれぞれの飛行場でもウクライナ側の攻撃があったとしています。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は「少なくとも4つのロシアの空軍基地を標的にした最大規模の無人機攻撃が行われたと伝えられている」と指摘し、ウクライナ側に空爆を行うロシア軍の軍用機を標的に攻撃を続けているとみられます。