“落雷兆候あれば活動中止を” 文科省 全国に注意呼びかけ

宮崎市で雷が落ち、サッカーをしていた高校生18人が搬送された事故を受け、文部科学省は、落雷の危険性を認識し、兆候があればためらわずに活動を中止するよう全国に通知し、注意を呼びかけています。

3日に宮崎市にある鵬翔高校のグラウンドに雷が落ち、サッカーをしていた高校生18人が搬送され、このうち1人が意識不明となって病院で治療を受けています。

この事故を受け文部科学省は5日に、全国の教育委員会などに各校の備えを改めて確認するよう通知しました。

この中では、
▽雷は積乱雲の位置しだいで場所を選ばず落ちる特徴があるとしたうえで
▽グラウンドなど開けた場所では、直接人体に落雷することがあり、その場合およそ8割の人が亡くなると言われているとして、
落雷の危険性を認識するよう呼びかけています。

また、
▽真っ黒い雲が近づく
▽雷の音が聞こえる
▽急に冷たい風が吹く場合は
積乱雲が近づいているサインだとして、屋外活動を中断して速やかに屋内に避難すること、
近くに避難場所がない場合は、
▽しゃがむなどできるだけ姿勢を低くし
▽近くの木から2メートル以上離れること
を求めています。

そのうえで、屋外活動を行う際は、事前に気象情報を確認し、天候が急変した場合は、ためらわずに計画を中止するなど適切な対応を徹底するよう注意を呼びかけています。