2月の景気動向指数 前月比1.2ポイント↓ 自動車生産停止影響

ことし2月の景気動向指数は、一部の自動車メーカーの生産停止による影響などで、景気の現状を示す指数が2か月連続で低下しました。

内閣府は、景気の現状判断を「下方への局面変化」に引き下げました。

内閣府が発表したことし2月の景気動向指数は景気の現状を示す「一致指数」が2020年を100とした基準で110.9となり、前の月を1.2ポイント下回りました。

指数の低下は2か月連続です。

認証の取得をめぐる不正によって一部の自動車メーカーが生産を停止した影響で、自動車関連の生産や出荷が落ち込んだことが主な要因です。

これを踏まえて内閣府は景気の現状判断について、1月時点の「足踏み」から「下方への局面変化」に引き下げました。

景気動向指数の判断は指標の数値に基づいて機械的に決められるもので「下方への局面変化」は景気がすでに後退局面に入った可能性があることを暫定的に示しています。

一方、景気の先行きを示す「先行指数」は、111.8となり、前の月を2.3ポイント上回って、2か月ぶりに上昇しました。

内閣府は「自動車の生産停止の影響は一時的な可能性もあり、景気の動向の分析は今後データが集まった段階で検討することになる」としています。