岸田首相 “安全対策に万全を” 春の全国交通安全運動前に

6日からの春の全国交通安全運動を前に、岸田総理大臣は政府の会議で、去年、交通事故の死者数が増加に転じたことを踏まえ、新学期がスタートする各地の通学路などで、安全対策に万全を期すよう関係閣僚に指示しました。

この中で岸田総理大臣は、長期的に見れば交通事故は減少傾向にあるものの、去年は新型コロナの5類移行に伴う社会活動の活発化なども背景に、子どもを含む事故の死者数が増加に転じたことを説明しました。

そのうえで「これから多くの学校で新学期が始まる。痛ましい交通事故の被害から未来ある子どものかけがえのない命を守り、『こどもまんなか社会』を実現するためにも、安全に通行できる道路交通環境の確保などに取り組んでもらいたい」と関係閣僚に指示しました。

また会議では、3年前に千葉県八街市で児童5人がトラックにはねられて死傷した事故を受けて行われた点検の結果、危険性が指摘された全国の通学路およそ7万6000か所の大半で歩道や防護柵の設置などの安全対策が、講じられたことが報告されました。