株価 一時 1000円近く値下がり 原油先物上昇でNY株下落受け

5日の東京株式市場は、原油価格の上昇を背景にアメリカでインフレへの懸念が広がって株価が下落した流れを受け、日経平均株価は一時、1000円近く値下がりしました。

5日の東京株式市場は、4日のニューヨーク市場で、中東情勢の緊迫化を背景に国際的な原油の先物価格が上昇し、投資家の間でインフレへの懸念が広がったことで株価が下落した流れを受けて、午前中から半導体関連など多くの銘柄に売り注文が広がりました。

日経平均株価は、一時は1000円近く下落する場面もありましたが、その後は、値下がりした銘柄を買い戻す動きも出ました。

▽日経平均株価、5日の終値はきのうの終値より781円6銭、安い、3万8992円8銭。

▽東証株価指数、トピックスは29.38、下がって、2702.62。

▽1日の出来高は18億2633万株でした。

市場関係者は「外国為替市場で円高が進んだことで自動車など輸出関連の銘柄にも売り注文が出た。市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が利下げに動く時期を見極めたいとして、日本時間の今夜、発表されるアメリカの雇用統計の内容に注目が集まっている」と話しています。