NATO外相会議 ウクライナの防空能力強化へ支援の可能性検討

NATO=北大西洋条約機構は外相会議を開き、ウクライナが求める防空能力の強化に向けて、各国がさらなる支援の可能性を検討することを確認しました。

ウクライナのクレバ外相は4日、ベルギーで開かれたNATOの外相会議に参加し、ロシアがミサイルや無人機でウクライナへの攻撃を続けているとして、各国に地対空ミサイルシステム「パトリオット」の供与など速やかな支援を求めました。

NATOのストルテンベルグ事務総長は会議のあとの記者会見で「ウクライナには防空システムや砲弾などのさらなる支援が必要だ」と強調しました。

そのうえで「特に防空システムについて加盟国は支援の強化が緊急に必要だと理解している」と述べ、各国がさらなる供与の可能性を検討することを確認したとしています。

ストルテンベルグ事務総長は欧米からの支援の遅れによって、ウクライナ軍が戦場で砲弾の使用数を抑えざるを得なくなるなど戦況に影響が出ているという認識を繰り返し示しています。

NATO加盟国は今回の外相会議でウクライナに対する長期の軍事支援をめぐっても協議を始めましたが、ウクライナがいま必要としている支援への対応を迫られています。