紅麹問題 「プベルル酸」とみられる物質の量 製造時期で異なる

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、この製品の紅麹原料から検出された「プベルル酸」とみられる物質の量は製造された時期によって異なることが分かりました。製造工程などにどのような違いがあったか調べが進むものとみられます。

この問題では、小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症し、去年製造された紅麹原料のおよそ3割のロットから青カビが作る「プベルル酸」とみられる物質が検出されています。

会社が含まれる物質の量を専用の装置で解析したところ、製品や原料が製造された時期によって「プベルル酸」とみられる物質が検出される量が異なることが分かりました。

会社によりますと、このうち去年9月に製造された製品に使用されていた紅麹原料のロットで物質が最も多く検出されたということで、この前後の時期の製品の原料のロットからも物質は検出されましたが、一部、検出されていない時期もあるということです。

今後、製造の時期によって工程や設備の状態などにどのような違いがあったか調べが進むものとみられます。