サッカー男子U-23日本代表 最終予選メンバー発表 細谷など23人

パリオリンピック出場をかけてアジア最終予選に臨むサッカー男子、23歳以下の日本代表のメンバーが発表され、年齢制限のない日本代表でプレー経験のある細谷真大選手や、J1・FC東京のキャプテンで20歳の松木玖生選手など23人が選ばれました。

記事後半では23人のメンバー全員を紹介しています。

U-23メンバー発表 パリ五輪出場かけアジア最終予選へ

23歳以下の日本代表は、パリオリンピック出場をかけて今月15日にカタールで開幕するアジア最終予選に臨みます。

4日は大岩剛監督が都内で会見し、大会に臨むメンバー23人を発表しました。

この中では、J1、FC東京で開幕から6試合で5得点を挙げているフォワードの荒木遼太郎選手や、チームでキャプテンを務める20歳のミッドフィルダー、松木選手が選ばれました。

細谷真大 選手

また、年齢制限のない日本代表でことしアジアカップに出場した柏レイソルのフォワード、細谷選手が選ばれました。

藤田譲瑠チマ選手

海外組は、3月のウクライナとの強化試合でゴールを決めたドイツ1部リーグ、ブレーメンのミッドフィルダー佐藤恵允選手や、ベルギー1部リーグのシントトロイデンでプレーするミッドフィルダーの山本理仁選手、藤田譲瑠チマ選手など5人がメンバーに入りました。

大岩監督は会見で「アジアを勝ち抜く難しさを理解しながら、選んだ23人の選手でタフな戦いをしっかりと戦い抜きたい。チーム一丸となって自信を持って大会に臨む」と意気込みを述べました。

4日に発表されたメンバーの国内組は6日以降、順次カタールに向けて出発し、現地で調整を続ける予定です。

◇パリ五輪 出場権獲得への道

パリオリンピックの出場権をかけたアジア最終予選は、2001年1月1日以降に生まれた23歳以下の選手で構成された16チームが出場して4月15日に中東のカタールで開幕します。

大会では、4チームずつ4つのグループに分かれて1次リーグを戦います。
8大会連続のオリンピック出場を目指す日本は「グループB」に入りました。

▽4月16日:中国
▽4月20日:UAE=アラブ首長国連邦
▽4月22日:韓国
(日付は日本時間)

各グループの上位2位チーム、あわせて8チームが決勝トーナメントに進みます。

3位までに入ったチーム、つまり決勝に進んだ2チームと3位決定戦で勝利した1チームがパリオリンピックの出場権を獲得します。

4位のチームは、アフリカのギニアとのプレーオフに回り、勝てば出場権を獲得します。

《23歳以下 日本代表メンバー》

(数字は年齢・所属チーム)

【GK(3人)】

▽小久保玲央ブライアン 選手(23・ポルトガル1部リーグ ベンフィカ)
▽山田大樹 選手(22・鹿島アントラーズ)
▽野澤大志ブランドン 選手(21・FC東京)

【DF(8人)】

▽内野貴史 選手(23・ドイツ2部リーグ デュッセルドルフ)
▽大畑歩夢 選手(22・浦和レッズ)
▽西尾隆矢 選手(22・セレッソ大阪)
▽木村誠二 選手(22・サガン鳥栖)
▽半田陸 選手(22・ガンバ大阪)
▽関根大輝 選手(21・柏レイソル)
▽鈴木海音 選手(21・ジュビロ磐田)
▽高井幸大 選手(19・川崎フロンターレ)

【MF(8人)】

▽平河悠 選手(23・FC町田ゼルビア)
▽山田楓喜 選手(22・東京ヴェルディ)
▽佐藤恵允 選手(22・ドイツ1部リーグ ブレーメン)
▽川崎颯太 選手(22・京都サンガ)
▽山本理仁 選手(22・ベルギー1部リーグ シントトロイデン)
▽藤田譲瑠チマ 選手(22・ベルギー1部リーグ シントトロイデン)
▽田中聡 選手(21・湘南ベルマーレ)
▽松木玖生 選手(20・FC東京)

【FW(4人)】

▽藤尾翔太 選手(22・FC町田ゼルビア)
▽細谷真大 選手(22・柏レイソル)
▽荒木遼太郎 選手(22・FC東京)
▽内野航太郎 選手(19・筑波大)

《1次リーグの対戦相手は》

グループB
▽4月16日:中国
▽4月20日:UAE=アラブ首長国連邦
▽4月22日:韓国
(日付は日本時間)

【中国】

初戦で戦う中国は2008年の北京大会に開催国枠で出場して以来、4大会ぶりのオリンピック出場を目指します。

最終予選につながる予選でゴールを挙げた22歳の陶強龍(たお・ちゃんろん)選手は、各世代で代表に選ばれてきたチームの中心選手です。身体能力が高く得点力があり、ペナルティーエリア内での動きやボールコントロールにすぐれています。

【UAE=アラブ首長国連邦】

第2戦で戦うUAEは2012年のロンドン大会に出場して以来、3大会ぶりのオリンピック出場を目指します。

23歳以下の日本代表の大岩剛監督は、3月の強化試合で対戦したアフリカ勢のマリのように、フィジカルを前面に出す戦いを展開してくると予想していて、日本は組織力でどう対抗するかがカギを握ります。

【韓国】

第3戦の相手、韓国は自国開催となった1988年のソウル大会から9大会連続でオリンピックに出場しています。そして、これまでベスト8に5回進出し、このうち2012年のロンドン大会では銅メダルを獲得しています。

大岩監督は、1次リーグで最も警戒する相手に韓国を挙げ「局面局面で強い当たりをしてくる」と話しています。

メンバーには
▽前田大然選手などが所属するスコットランドプレミアリーグ、セルティックのミッドフィルダー、ヤン・ヒョンジュン選手や
▽イングランドプレミアリーグ、ブレントフォードに所属する19歳のディフェンダー、キム・ジス選手など、
海外組が5人含まれ、世界トップレベルを知る選手に警戒が必要です。