楽天グループ 3000億円規模のドル建て社債 新たに発行へ

楽天グループは、日本円で3000億円規模のドル建ての社債を新たに発行することになりました。携帯電話事業の設備投資のために発行した多額の社債が償還を控えるなか、財務への一時的な負担を軽減する狙いがあります。

楽天グループは、携帯電話の基地局の整備などのために発行した社債がことしから来年にかけて償還の時期を迎え、その額はあわせておよそ7000億円にのぼっています。

こうしたなか会社は4日、ドル建ての社債を20億ドル、日本円にしておよそ3000億円分、新たに発行する計画を明らかにしました。

利率は年9.75%で、ことし2月におよそ11%の利率でおよそ2700億円分発行したドル建ての社債に続いて、高い利率での発行となります。

会社は、今回の発行で調達する資金を社債の償還や買い入れに充て、分散化させる形で財務への一時的な負担を軽減する狙いがあります。

楽天グループは、財務基盤の強化が引き続き課題となっていて、携帯電話事業の黒字化を急ぐとしています。