石川県警の警察学校で入校式 “被災地の力になりたい”

石川県警の警察学校で4日、入校式が行われ、新人警察官たちが「被災地の力になりたい」などと誓いを新たにしました。

金沢市にある石川県警の警察学校で行われた入校式には、この春採用された警察官など69人が出席し、はじめに出席者全員で、能登半島地震で犠牲になった人に黙とうをささげました。

式では、入校生の名前が1人ずつ呼ばれたあと、石川県警察本部の細田正本部長が「県内の犯罪の認知件数は増加傾向にあり、地震によって被災地の治安の悪化を招くおそれがある。被災地の復旧・復興を目指していくためにも、これからの訓練に仲間とともに励んでほしい」と訓示しました。

続いて、入校生を代表して四郎丸将己巡査が「良心のみに従い、警察職務の遂行にあたることを誓います」と宣誓しました。

県警によりますと、69人のうち21人は能登地方の出身で、家などが被災した人もいるということです。

金沢市出身の四郎丸巡査は「被災者の方に心を許してもらえる強くて優しい警察官になりたい」と話していました。

宝達志水町出身の平田愛星巡査は「立派な警察官になって少しでも被災地の力になりたい」と話していました。

入校生たちは寮生活を送りながら、長い人では10か月間にわたって法律や逮捕術を学んだあと、石川県内の警察署に配属されます。