イラン最高指導者ハメネイ師「犯罪を後悔させる」報復誓う声明

中東のシリアにあるイランの大使館が、イスラエルによるとみられる攻撃を受け、軍事精鋭部隊の幹部らが殺害されたことについて、イランの最高指導者ハメネイ師は「この犯罪を後悔させる」と報復を誓いました。

シリアの首都ダマスカスで1日、イラン大使館の領事部の建物が、イスラエルによるとみられるミサイル攻撃で破壊され、イランの国営メディアは軍事精鋭部隊・革命防衛隊の司令官ら7人が殺害されたほかシリア人の市民6人も死亡したと伝えています。

革命防衛隊とつながりのあるメディア「タスニム通信」は、殺害された司令官のザヘディ准将について、革命防衛隊の中でも主に国外での特殊任務にあたる「コッズ部隊」に所属し、シリアやレバノンでの作戦などに従事していたと伝えたほか、イスラエルメディアを引用する形で、以前からイスラエル政府が暗殺の標的にしていたと報じました。

今回の攻撃を受けて、イランの最高指導者ハメネイ師は2日、声明を出し「憎しみに満ちたイスラエルの政権による犯罪だ」と非難した上で「邪悪な政権は罰せられるだろう。我々はこの犯罪を後悔させる」として報復を誓いました。

報復の応酬によって、中東情勢がさらに緊迫化することが懸念される中、イランがどのような対応を取るかが焦点となっています。