小林製薬 2025年度の新卒採用活動を休止 「紅麹」問題受け

小林製薬が、来年度=2025年度の新卒の学生などを対象に行っていた採用活動を休止したことが分かりました。「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて総合的に判断したということで、採用活動の再開については「今後の状況をみながら検討する」としています。

小林製薬では「紅麹」の成分が含まれた健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症し5人が死亡したことがこれまでにわかっていて、厚生労働省などによる調査が進められています。

会社によりますと、来年度、新卒の学生などを50人程度採用する予定で、採用活動を進めていましたが、休止したということです。休止の理由については一連の問題を受けて総合的に判断したとしています。

応募していた学生に対しては先月29日から30日にかけてインターネット上の採用サイトなどで、すでに休止を伝えたということです。

小林製薬は、採用活動の再開について「今後の状況をみながら検討する」としています。

就活の学生「振り回されていると感じる」

就職活動中で小林製薬の採用試験を受けていた学生は、今回の問題が発覚したあとの3月下旬、会社側から面接の案内があったものの、その5日後に突然、採用活動の休止を伝えられたと言います。

学生は「問題のさなかに面接の案内を受けてとても驚いたので、休止の連絡を受けたときはやっぱりなと思いました。会社側は、採用活動が続けられなくなることを予想できたと思うので、面接の案内をしながら短期間で対応を変えるのは無責任だと思います。学生が振り回されていると感じます。もし採用を再開するなら早めに連絡してほしいです」と話していました。