紅麹問題 小林製薬“ナイシヘルプ”改めて分析へ 学会調査受け

小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、会社は回収命令の対象となっている「ナイシヘルプ+コレステロール」を摂取した患者にも腎臓の機能に障害が出たという報告が専門医の学会の調査であったことから、この製品について改めて分析を行うことになりました。

この問題では、小林製薬の「紅麹」の成分を含む「紅麹コレステヘルプ」を摂取した人が腎臓の病気を発症し去年製造された紅麹原料と製品から「プベルル酸」とみられる、製造工程で想定しない成分が確認されています。

会社のこれまでの調査では「紅麹コレステヘルプ」以外の製品では想定しない成分は確認されていないということですが、日本腎臓学会が行った調査で腎臓の機能に障害が出た患者として報告された47人のうち1人が摂取していたのは「ナイシヘルプ+コレステロール」だったということです。これを受けて小林製薬は改めてこの製品について分析を行うことになりました。

「ナイシヘルプ+コレステロール」は「紅麹コレステヘルプ」と同じ紅麹原料が使われているため大阪市が出した回収命令の対象となっていて、会社によりますと去年6月から9月までに北陸地区で28個が販売されているということです。