“県職員は牛の世話する人と違う”静岡県知事発言に苦情相次ぐ

静岡県の川勝知事が4月1日、新人職員に行った訓示で「毎日野菜を売ったり、牛の世話をする仕事とは違い皆さんは知性が高い」などと発言しました。県には職業差別と捉えられかねないとして電話やメールなどで批判や苦情が相次いでいます。

静岡県の川勝知事は1日午後、この春、県に採用され、本庁の配属となった75人の新人職員に訓示し「県庁というのは別のことばで言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです」などと発言しました。

この発言が職業差別発言と捉えられかねないと波紋が広がっています。

県の広聴広報課によりますと、2日午後2時までにこの発言についての意見が189件、電話やメールなどで寄せられていて、「発言は許せない」とか、「農業をばかにしているのではないか」といった批判や苦情など、すべて否定的な意見だということです。

川勝知事は、3年前に静岡県御殿場市の特産について「コシヒカリしかない」と述べるなど不適切な発言を繰り返していて、去年7月の県議会で不信任決議案が否決されたあとには「今後、不適切な言動があったら辞める」と述べていました。