福島「ツキノワグマ出没注意報」県内全域に発令 対策呼びかけ

福島県内では、この冬、クマが冬眠している時期にあたる年明けから3月までの目撃が相次いでいて、今後も冬眠から覚めたクマの出没が増える見込みだとして、福島県は「ツキノワグマ出没注意報」を県内全域に発令して、対策を呼びかけています。

県によりますと、昨年度、県内では709件のクマの目撃情報が寄せられたほか人が襲われる被害も15件確認され、いずれも記録が残る平成18年度以降で最も多くなりました。

また、年明けから3月までの期間に寄せられるクマの目撃情報は、例年、1か月当たり0件から3件で推移していましたが、ことしは
▽1月が9件
▽2月が8件
▽3月が8件と
大幅に増えています。

県は、ことしは暖冬の影響でクマが冬眠から覚める時期が早まる可能性があり、今後も出没が増える見込みだとして、1日、県内全域を対象に「ツキノワグマ出没注意報」を発令しました。

注意報では
▽野外で活動する際は鈴やラジオなど音の出る物を身につけることや
▽家の周りに生ゴミを放置しないことなど
クマとの遭遇を避けて、被害を未然に防ぐ対策をとるよう呼びかけています。

「ツキノワグマ出没注意報」はことし7月末まで続く予定です。