電動キックボード 都内で交通安全教室“事故増加 安全利用を”

春の全国交通安全運動を前に、電動キックボードの交通安全教室が都内で開かれ、警視庁は事故が増加傾向にあるとして安全な利用を呼びかけました。

電動キックボードは去年7月から一定の基準を満たしたものについては、16歳以上は運転免許なしで乗ることができるようになりましたが、警視庁によりますと、都内ではことし2月までに人身事故が110件起きていて、増加傾向だということです。

4月6日から始まる春の全国交通安全運動を前に、電動キックボードの安全な利用を呼びかけようと2日、東京 千代田区で催しが開かれ、スタントマンによる特徴的な事故の再現が行われました。

この中では
▽止まっている車を追い越そうとしたところ車の運転席のドアが開いて衝突したケースや
▽左折しようとした車に巻き込まれるケースなどを紹介しました。

続いて行われた電動キックボードの試乗体験では、集まった人たちが操作の説明を受けたあとヘルメットをかぶって運転していました。

体験した20歳の女性は「見ていると簡単そうに思えましたが、想像以上にスピードが出てコントロールが難しかったです」と話していました。

また、23歳の男性は「乗り心地がよかったので、便利だなと思いました。たまに危ない乗り方をしている人もいるので気をつけて使いたい」と話していました。

神田警察署交通課の山下学 係長は「一歩間違うと重大事故になりかねない乗り物になります。安全な乗り方を学んで、ヘルメットをかぶり、周りをよく見て運転してほしい」と話していました。