米CDC 鳥インフルのヒトへの感染確認 アメリカでH5N1型は2例目

アメリカCDC=疾病対策センターは、鳥インフルエンザのヒトへの感染を確認したと発表しました。アメリカでH5N1型の鳥インフルエンザへの感染が確認されたのはおととしに次いで2例目となります。

CDCは1日、南部テキサス州に住む患者が高病原性のH5N1型の鳥インフルエンザに感染していることを確認したと発表しました。

患者は隔離され、治療を受けているということで、目が充血する症状があるものの、現在、回復に向かっているということです。

アメリカでは3月、テキサス州などで乳牛から鳥インフルエンザウイルスが検出されていて、この患者は鳥インフルエンザに感染していたとみられる牛と接触があったということです。

アメリカでH5N1型の鳥インフルエンザへの感染が確認されたのはおととしに次いで2例目となります。

CDCは、一般の人に対する健康上のリスクは、これまでと変わらず低いままだとしています。

WHO=世界保健機関によりますと、H5N1型の鳥インフルエンザのヒトへの感染は、2003年以降、アジアやアフリカを中心にことし2月下旬までに887例が確認され、このうち462人が死亡しています。

厚生労働省によりますと、日本では発症した人は確認されていないということです。

専門家「ヒトからヒトへの感染は可能性低い」

アメリカで鳥インフルエンザのヒトへの感染が確認されたことについて、北海道大学の迫田義博教授は「今回のケースはウシから感染した可能性が指摘されているが、これまでヒトがウシから鳥インフルエンザウイルスに感染したケースは報告されていない。ただ、鳥の間で広まっているウイルスが偶然ウシに感染したものと見られ、現時点でこのウイルスがヒトからヒトへの感染を引き起こす可能性は低いと思われる」と話していました。