NYダウ 一時300ドル超値下がり 金の先物価格 史上最高値を更新

週明け1日のニューヨーク株式市場はアメリカで利下げの始まる時期が遅れるとの見方から売り注文が増え、ダウ平均株価が一時、300ドルを超える値下がりとなりました。
また、ニューヨーク商品取引所では利下げの影響を受けにくいとされる金への資金の流入が続き、金の先物価格が史上最高値を更新しました。

連休明けの取り引きとなった1日のニューヨーク株式市場ではFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が先週、利下げを急ぐ必要はないなどと発言したことに加え、この日に発表されたアメリカの製造業の景況感を示す指標が市場予想を上回ったことなどから、利下げの始まる時期は遅れるとの見方が広がりました。

このため売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、300ドルを超える値下がりとなり、終値は休日前の28日に比べて240ドル52セント安い3万9566ドル85セントでした。

市場関係者は「投資家の間ではアメリカのインフレの収束に時間がかかり利下げの始まる時期が遅れれば金融引き締めが長期化するとの警戒感が強い」と話しています。

また、ニューヨーク商品取引所では利下げの影響を受けにくいとされる金への資金の流入が続き、1日は取り引きの指標となる金の先物価格が一時、1オンス=2286ドルまで上昇し、史上最高値を更新しました。