ペルー大統領 高級腕時計の不正取得容疑などで捜査当局が捜索

南米ペルーの捜査当局は、ボルアルテ大統領が高級腕時計を不正に取得したうえ、資産として申告しなかった疑いがあるとして、大統領の自宅などを捜索しました。これに対し大統領側は「根拠のない過剰な捜査だ」などと反発しています。

ペルーの地元メディアは先月、ボルアルテ大統領が出席した公式行事の1万枚を超える写真を分析した結果、大統領が日本円で200万円以上の高級腕時計を複数所有していることが分かったと報じました。

これを受けてペルーの捜査当局は、ボルアルテ大統領が高級腕時計を不正に取得したうえ、資産として申告しなかった不正蓄財の疑いがあるとして、30日にかけて、首都リマにある大統領の自宅や大統領府を相次いで捜索しました。

これに対しボルアルテ大統領は30日、声明を発表し「根拠のない過剰な捜査だ」などと強く反発しました。

高級腕時計はみずからの収入で購入したもので、今後、取得した経緯などを捜査当局に説明するとしています。

ボルアルテ大統領をめぐっては、2022年、汚職疑惑が浮上した前のカスティジョ大統領が身柄を拘束された際、支持者による抗議デモを弾圧した疑いも出ていて、検察による捜査が進められています。