被災した石川 七尾の高校サッカー部 避難先の富山県から地元に

能登半島地震で学校が被災し、富山県に避難していた石川県七尾市の高校のサッカー部が31日に地元に戻ることになり、およそ2か月間過ごした民宿の人たちに感謝の気持ちを伝えました。

全国大会への出場経験がある石川県七尾市の鵬学園高校のサッカー部は校舎や寮が被災したため、部員45人が2月から富山県射水市の民宿で生活しながら練習を続けてきました。

学校の敷地内に仮設の宿舎が完成し、グラウンドを借りるめどが立ったことから、31日に地元に戻ることになり、部員たちは荷物をまとめてバスに積み込みました。

出発前には部員たちが集まり、およそ2か月間お世話になった民宿の人たちに感謝の気持ちを伝えました。

キャプテンの竹内孝誠さんが「復興のめどが立たない中で受け入れてくださって、ありがとうございました」と思いを伝え、「幸せをありがとう」などと手書きのメッセージが書かれたTシャツなどを手渡しました。

このあと、部員が乗り込んだバスが出発し、民宿の人たちは手を振っていました。

竹内さんは「地元に戻れるうれしさと、ここを離れるさみしさがあります。全力でプレーする姿を届けられたら恩返しになると思います」と話していました。

民宿の代表の青山力也さんは「生徒の皆さんとの生活は楽しかったです。私たちも元気をもらえたし、感謝しかありません」と話していました。