【プロ野球結果】DeNA 度会隆輝が開幕2試合連続ホームラン

29日に開幕したプロ野球は30日、6試合が行われ、DeNAのドラフト1位ルーキー、度会隆輝選手がセ・リーグの新人選手では史上初となる、開幕から2試合連続のホームランを打ち、チームの開幕2連勝に貢献しました。球団史上初の連覇をねらう阪神は2試合連続で完封負けを喫しました。岡田監督は試合後、ミスが絡んで敗れた試合で、特に4回の攻撃をボヤいていました。

《セ・リーグ》

DeNA×広島

DeNA 対 広島はDeNAが6対1で勝ちました。

○勝ち:平良投手 1勝
●負け:黒原投手 1敗
◎ホームラン:DeNA・度会選手 2号

DeNAは1回に牧選手のタイムリーヒットで先制し、2回は先発の平良投手のタイムリーなどで3点を加えました。4回にはルーキーの度会選手の2試合連続ホームランとなるツーランで追加点を挙げ、先発全員の14安打で開幕2連勝です。度会選手は4打数4安打2打点1盗塁の活躍でした。
先発の平良投手は9回途中を1失点の好投で、今シーズン初勝利を挙げました。

広島は1回に先発の黒原投手が度会選手の頭部付近にデッドボールを当てて、わずか3球で危険球退場したのが響いて、序盤に失点を重ね、打線も8回まで、わずか1安打と振るいませんでした。

巨人×阪神

巨人 対 阪神は巨人が5対0で勝ちました。

○勝ち:グリフィン投手 1勝
●負け:大竹投手 1敗
◎ホームラン:巨人・岡本和真選手 1号、坂本選手 1号

巨人は両チームの無得点の6回に岡本和真選手の1号ツーランで均衡を破り、続く坂本選手も1号ソロを打ちました。7回には松原選手の2点タイムリーで追加点を挙げました。
先発のグリフィン投手は7回途中を6安打無失点の好投で、今シーズン初勝利を挙げました。

阪神は大竹投手が6回に2本のホームランを打たれ、2試合連続の完封負けです。

【注目】阪神 岡田監督「行ったらあかんやんか」

「行ったらあかんやんか、スクイズちゃうんやから」

2試合連続の完封負けで、開幕から連敗となった阪神の岡田彰布監督はミスが絡んで敗れた試合で、特に4回の攻撃を振り返りました。

阪神は30日も東京ドームで巨人と対戦し、0対0の4回、先頭の4番・大山悠輔選手と5番・佐藤輝明選手の連続ヒットでノーアウト一塁・三塁のチャンスを作りました。

ここで巨人の内野陣はセカンドでのダブルプレーシフト。内野ゴロでも1点が入る可能性が高い場面でしたが、6番のノイジー選手は見逃し三振に倒れました。続く坂本誠志郎選手はセーフティスクイズを試みましたが、フライを上げてしまい、ファーストの岡本和真選手にダイビングキャッチされました。

ここで三塁から飛び出していたランナーの大山選手が戻ることができず、ダブルプレーでチェンジとなりました。先制点を奪う絶好のチャンスでしたが、ミスもあって得点できず、流れを引き寄せることができませんでした。

試合後、岡田監督は「先に点を取っていれば全然違う展開だった」としたうえで、セーフティスクイズで飛び出した大山選手の走塁について、「行ったらあかんやんか、スクイズちゃうんやから」と指摘しました。さらに、「3連敗はあかん、点とらなあかんわ」と語り、球場をあとにしました。

阪神は昨シーズン、“当たり前のことを当たり前にやる”野球で38年ぶりの日本一に輝きました。細かいミスをなくして隙のない試合運びが出来るかが、早くも求められています。

ヤクルト×中日

ヤクルト 対 中日は延長12回、1対1で規定により引き分けました。

中日は3回に田中選手のタイムリーで先制しました。先発した20年目のベテラン、涌井投手は7回途中まで投げ、3個の三振を奪い、5安打無失点の力投で、史上24人目の通算2000奪三振に到達しました。

ヤクルトは8回に4人目の松山投手を攻め、2アウト一塁二塁からオスナ選手のタイムリーで同点に追いつきました。
先発した2年目の吉村投手は7回を1失点に抑え、10個の三振を奪う好投でした。

《パ・リーグ》

オリックス×ソフトバンク

オリックス 対 ソフトバンクはオリックスが2対0で勝ちました。

○勝ち:エスピノーザ投手 1勝
▽セーブ:平野佳寿投手 1セーブ
●負け:モイネロ投手 1敗
◎ホームラン:オリックス・セデーニョ選手 1号

オリックスは5回にセデーニョ選手の1号ツーランで挙げた2点を4人の投手リレーで守りきり、今シーズン初勝利を挙げました。
先発のエスピノーザ投手は6回を2安打無失点の好投で、来日初登板初勝利です。

ソフトバンクは今シーズンから先発に回ったモイネロ投手が8回2失点と好投しましたが、打線がチャンスを生かせず完封負けを喫しました。

ロッテ×日本ハム

ロッテ 対 日本ハムはロッテが3対0で勝ちました。

○勝ち:種市投手 1勝
▽セーブ:益田投手 1セーブ
●負け:加藤貴之投手 1敗

ロッテは4回に新加入のソト選手の2点タイムリーツーベースで先制し、6回にもソト選手の犠牲フライで1点を追加しました。
先発の種市投手は6回を2安打無失点、8つの三振を奪う好投で今シーズン初勝利を挙げました。

日本ハムはロッテの4人の投手リレーにわずか3安打に抑えられ、加藤貴之投手を援護できませんでした。

楽天×西武

楽天 対 西武は西武が8対2で勝ちました。

○勝ち:隅田投手 1勝
●負け:荘司投手 1敗
◎ホームラン:西武・古賀選手 1号

西武は1点を追う3回に、外崎選手とアギラー選手の連続タイムリーで3点を奪って逆転し、その後も小刻みに得点を重ねました。西武は15安打で6年ぶりの開幕2連勝です。
先発の隅田投手は6回途中を2失点で勝利投手になりました。

楽天は荘司投手が4回を5失点と崩れて先発の役割を果たせず、今シーズンから指揮を執る今江監督は開幕2連敗となりました。