アメリカのベンチャー企業、オープンAIは29日、人の声を再現する生成AI「Voice Engine」を開発したと発表しました。
もとになる15秒の声を吹き込んだうえで、しゃべらせたい文章を入力すると、もとの声とそっくりな音声で文章を読み上げることができるということです。
また、もとの声のアクセントを保ったまま、音声を外国語に翻訳することもできるとしています。
この生成AIについて、オープンAIは、病気などでことばがうまく話せない人の支援や、企業の外国向けの情報発信などに活用できるとしています。
一方、人の声を再現する生成AIをめぐっては、選挙などで偽の情報を広げるために悪用される懸念も指摘されていて、オープンAIも「人の声に似た音声の生成に深刻なリスクがあることは認識している。特に選挙がある年は最重要事項だ」としています。
このため、現時点ではサービスの本格的な公開は行わず、著名人の声の再現を防止する仕組みを作るなど、悪用を防ぐ対策が必要だとしています。
オープンAI 人の声を再現する生成AI開発 悪用リスク懸念も
アメリカのベンチャー企業、オープンAIは、人の声を再現する生成AIを開発したと発表しました。病気などでことばがうまく話せない人の支援に役立つとする一方、選挙などで悪用されるリスクを避けるため、現時点では本格的な公開はしないとしています。