気温上昇 最高気温25度以上の夏日も 東京と長野で黄砂観測

30日は各地で晴れて気温が上がり東日本と西日本では25度以上の夏日となりました。一方、九州から関東までの広い範囲で黄砂が観測され、気象庁は注意を呼びかけています。

3月として最高気温計測のところも

気象庁によりますと、30日は北日本から西日本にかけての広い範囲で高気圧に覆われて晴れ、各地で気温が上がりました。

日中の最高気温は山梨県南部町で27.8度、神奈川県小田原市で27.4度、千葉県鴨川市で26.2度などと、3月としては気象庁が統計を取りはじめてから最も高くなりました。

また宮崎市で27.4度、静岡市で26.8度、徳島県美馬市で26.3度、和歌山県新宮市で25.9度などと、夏日となったほか、東京の都心でも24.6度まで上がり、5月下旬から7月上旬並みとなりました。

31日も気温が上がり夏日となるところがある見込みです。

埼玉 熊谷 日中の最高気温25.9度観測

埼玉県熊谷市は日中の最高気温が25.9度を観測して夏日となり、サクラの名所として知られる熊谷桜堤では開花を期待した半袖姿の人などでにぎわっていました。

熊谷市では午前中から晴れて気温があがり、午後1時21分に日中の最高気温が25.9度を観測し夏日となりました。

市内の熊谷桜堤ではおよそ500本のソメイヨシノはほとんどがつぼみのままでしたが周辺に植えられた菜の花が見ごろとなり、半袖姿の人や日傘をさして花見を楽しむ人が多く見られました。

訪れた60代の男性は「きょうは久しぶりに暑くて汗がすごいです。サクラの花を見に来ましたが5、6輪しか咲いてなくてちょっと残念です。この暑さが続くというので開花が進むといいですね」と話していました。

九州から関東までの広い範囲で黄砂観測

黄砂は31日にかけて各地に飛来する見込みで、物が肉眼ではっきり見える範囲の「視程」はところによって10キロ未満になると予想されています。

屋外で洗濯物に黄砂が付着することなどが予想されるほか「視程」が5キロ未満になると交通への影響が出るおそれがあり、気象庁は注意を呼びかけています。

秋田にも黄砂飛来か

また秋田地方気象台によりますと、29日夜から30日午前9時ごろまでに秋田県内には西寄りの風に流された黄砂が飛来した可能性があるということです。

JR秋田駅前の駐車場では、黄砂のような粒状のものが車に付着していたほか、秋田市内の通りに立てられた店の看板の裏にも、黄砂のようなものが見られました。

秋田県内では、30日夜から31日にかけてふたたび広い範囲に黄砂が飛来する見込みで、黄砂が飛来すると、肉眼で物がはっきり見える範囲が10キロ未満となり、ところによっては5キロ未満になるおそれがあります。