イスラエル 交渉団派遣明らかに 戦闘休止など交渉再開へ

イスラエルとイスラム組織ハマスの間の戦闘の休止などをめぐる交渉について、イスラエル側は数日以内に再び交渉団を派遣すると明らかにし、交渉が再開される見通しです。

イスラエルとハマスの間では、カタールなどを仲介役として戦闘の休止と人質の解放などに向けた交渉が続いてきました。

しかし、ハマスは3月25日、イスラエルと仲介国側から提示された案について、完全な停戦を求める立場を改めて示して事実上、拒否し、これに対してイスラエル側はハマスの要求には応じないとして交渉が中断していました。

イスラエル首相府は29日の声明で「ネタニヤフ首相が次回の協議を行うことを承認した」として数日以内に再び交渉団を派遣することを明らかにしました。

ハマスも交渉そのものは拒否していないため交渉は再開される見通しです。

ガザ地区では連日、イスラエル軍による空爆が行われパレスチナの地元メディアは29日、北部のガザ市や南部への激しい空爆で子どもや女性を含む少なくとも20人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の保健当局は29日、過去24時間で71人が死亡し、これまでの死者が3万2623人にのぼったとしていて、交渉が進まない中で住民の犠牲が増え続けています。