去年1年間のCO2平均濃度 国内すべての観測点で過去最高更新

地球温暖化の原因となる温室効果ガスの1つ、二酸化炭素の、去年1年間の平均濃度は、国内のすべての観測点で過去最高を更新しました。

気象庁は気候変動を監視するため、▼岩手県大船渡市三陸町綾里と、▼沖縄県の与那国島、▼小笠原諸島の南鳥島の3か所で、二酸化炭素濃度の観測を続けています。

去年1年間の平均濃度は、▼大船渡市で425ppm、▼与那国島で424.4ppm、▼南鳥島で421.8ppmと、いずれも前の年を上回り、過去最高を更新しました。

国内の二酸化炭素濃度は、気象庁が1987年に大船渡市で最初に観測を始めてから、毎年増え続けています。

また、▼日本の南東の沖合の上空6キロ付近で420.6ppm、▼太平洋上で422.9ppmと、上空、海上ともに過去最高を更新しました。

気象庁は「温室効果ガスを減らす対策が進められているが、二酸化炭素濃度の増加は続いているため、削減の取り組みを継続する必要がある」と話しています。