松井裕樹 7回途中でリリーフ登板 移籍後初勝利

大リーグ、パドレスの松井裕樹投手が本拠地でのシーズン初戦となったジャイアンツ戦の7回途中からリリーフで登板し、移籍後、初勝利をあげました。

パドレスの松井投手は28日、今シーズン初めて、本拠地、サンディエゴで行われたジャイアンツとの試合に7回途中、2対2と同点の場面で4人目としてマウンドに上がりました。

松井投手は1アウト一塁三塁から最初のバッターの打席でワイルドピッチを出して、二塁三塁にピンチを広げると、犠牲フライを打たれて2対3と勝ち越しを許しました。

パドレス打線はその直後の7回ウラに一挙4点を奪って逆転に成功し、続く8回もマウンドにあがった松井投手は2者連続で内野ゴロを奪うなど、この回をきっちり抑えて交代しました。

試合はパドレスが6対4で勝ったため、1回と3分の2イニング、20球を投げた松井投手が大リーグ移籍後、初勝利をあげました。

また、この試合で先発したダルビッシュ有投手は6回途中1失点、7つの三振を奪う好投を見せました。

松井裕樹「勝ちはいただきもの」

松井投手は「僕はなにもしておらず、勝ち越しのランナーをかえしてしまったことが申し訳ない。チームが勝ったことがいちばんうれしい。先発に勝ちがつくことがリリーフにとってうれしいことで、勝ちはいただきものという感覚だ」と謙虚に振り返りました。

そのうえで、「2イニング目は最低限の仕事ができたと思う。信頼を積み重ねていって、いいところで使ってもらえるように頑張りたい」と意気込んでいました。

ダルビッシュ有「うまく修正しながら かわしながらできた」

ダルビッシュ投手は「最初はすべてよかったが、途中、自分の中で感覚が少し崩れて、戻ったら少し疲れて、いろいろなことがあった。完全には体もパーフェクトにはなっていないが、あまりよくないところもうまく修正しながら、かわしながらできた」とみずからのピッチングを振り返りました。

また、松井投手が初勝利をあげたことについては「投げたあとで試合は見られなかった。9回になって、『もしかしてこのまま勝ったら、勝ち投手が松井君じゃないの?』と聞いたら、『そうです』と言っていたので、『リリーフとして勝ち投手はどういう気分なの?』と聞くなどしていた。初勝利はすごくいいことなので、自分もうれしい」と、やり取りを明かしたうえで祝福していました。