去年の自殺者2万1837人 前年比44人減 児童・生徒 過去最多水準

去年1年間に自殺した人は全国で2万1837人と前の年に比べ44人減りましたが、児童・生徒の自殺者数は513人と過去最多の水準となりました。

厚生労働省が発表した確定値によりますと、去年1年間に自殺した人は全国で2万1837人となり、おととしに比べて44人減少しました。

性別でみると、男性は1万4862人と前年から116人増え、女性は6975人と前年より160人減りました。

自殺の原因・動機別では、病気などの「健康問題」が原因と見られるケースが1万2403件と前の年に比べて371件減少した一方、生活苦や事業不振などの「経済・生活問題」は484件増えて5181件と増加が顕著になっています。

年代別では、50代が101人増えて4194人と最も多く、次いで40代が3625人、70代が2901人などとなりました。

また、児童・生徒は小学生が13人、中学生が153人、高校生が347人であわせて513人でした。

児童・生徒の自殺者数は統計がある昭和55年以降過去最多となったおととしの514人から1人減りましたが、依然として高い水準が続いています。

厚生労働省は「児童生徒の自殺は過去最多だったおととしと同じ水準で、危機的な状況が続いているので、関係省庁と連携して対策を強化していきたい」としています。

不安や悩みを抱える人の相談窓口は厚生労働省のホームページなどで紹介しています。