日銀短観の民間予測 大企業 製造業は4期ぶりに悪化する見込み

4月1日に公表される日銀の短観=企業短期経済観測調査について、民間の予測がまとまり、一部の自動車メーカーが出荷を停止した影響などで、大企業・製造業の景気判断は4期ぶりに悪化すると見込まれています。

日銀の短観は、国内の企業9000社余りに景気の現状を尋ねる調査で、4月1日に公表されます。

民間の調査会社8社の予測では、景気を見るうえで特に注目される大企業・製造業の景気判断を示す指数は、3社がプラス9ポイント、2社がプラス10ポイント、3社がプラス11ポイントでした。

すべての社が前回 12月の調査のプラス13ポイントを下回り、4期ぶりに悪化すると見込んでいます。

一部の自動車メーカーが国の認証取得をめぐる不正から車の出荷を停止したため、こうしたメーカーに素材を供給している「鉄鋼」や「非鉄金属」などの業種で景況感が悪化するとしています。

ただ、影響は一時的で、今後は回復に向かうという見方が大勢です。

一方、大企業の非製造業については、インバウンド需要の回復などを背景に、8社のうち7社が改善を予測し、1社が横ばいを見込んでいます。