太陽光発電施設で爆発 消防隊員1人大けが 3人軽傷 鹿児島 伊佐

27日夕方、鹿児島県伊佐市にある太陽光発電施設で爆発がありました。消防によりますと、消火にあたっていた隊員4人がけがをしてこのうち、1人は顔にやけどを負う大けがをしました。

鹿児島県の伊佐湧水消防組合によりますと、27日午後6時すぎ、伊佐市大口大田にある太陽光発電施設「ハヤシソーラーシステム高柳発電所」で「白煙が上がっている」と近くの住民から通報がありました。

消防が駆けつけて消火活動にあたっていたところ、通報からおよそ40分後の午後6時50分ごろ、施設内の建物で爆発が起き、消防隊員4人がけがをしたということです。

このうち1人が顔にやけどを負う大けがで、ほかの3人は軽いけがだということです。

また、警察によりますと、太陽光パネルの近くにある倉庫1棟が全焼したということです。

現場のすぐ近くに住む70代の女性は「家の中にいたところ、『ドーン』という音がして窓ガラスが割れるくらいガタガタと揺れた。外を見たら太陽光パネルが並ぶ場所が燃えているのが見えた。とても驚いたし不安です」と話していました。

また、現場近くにある店舗の店長は「突然、空気の振動で店が揺れたのを感じた。外を見たら何かが燃えているのが見えた」と話していました。

現場は伊佐市役所から北におよそ3キロ離れた場所で、周囲には田んぼが広がっています。

現場近くでカフェ経営の女性「爆発によると思われる風圧感じた」

爆発があったとみられる現場の近くでカフェを経営しているという女性は「田んぼの中に太陽光パネルが並んでいて、その一角から火と煙が上がっていました。当時は自宅の中にいましたが爆発によると思われる風圧を感じました」と話していました。

商業施設の従業員「店の中にいたが揺れを感じた」

爆発があったとみられる現場からおよそ400メートル離れた商業施設の従業員は「午後7時前に『ドーン』という爆発音がしました。当時、店の中にいたが、揺れを感じ、外の様子を見に行く客もいました」と話していました。