中国 台湾の前総統の訪問を歓迎 “習国家主席と会談”報道も

4月に中国を訪れる、台湾の馬英九前総統について、中国政府の報道官は訪問を歓迎する意向を示しました。一部の台湾メディアは、訪問期間中、馬氏と習近平国家主席との会談が行われると伝えていて、会談が実際に行われるか注目されています。

台湾の馬英九前総統は、4月1日から11日までの日程で、中国の広東省と陝西省、それに首都 北京を訪れる予定です。

一部の台湾のネットメディアは、馬氏の訪問期間中、習近平国家主席との会談が4月8日に北京で行われる予定だと伝えています。

これに関連して、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は、27日の記者会見で「いまのところ提供できる情報はない」と述べる一方、「馬さんの訪問の手配を適切に行い、必要な協力を提供したい」と述べ、訪問を歓迎する意向を示しました。

馬氏は、総統在任中の2015年にシンガポールで、習主席と中台首脳会談を行っています。

台湾では、5月に民進党の頼清徳氏が次の総統に就任しますが、これを前に最大野党 国民党の馬氏と習主席との会談が実際に行われるか注目されています。