「のとふれあい文化センター」の大浴場を無料開放 石川 穴水町

能登半島地震の被災地、石川県穴水町で県の施設の大浴場が復旧し、被災した人たちに無料で解放されています。

穴水町では、ほとんどの地域で壊れた水道管が復旧しましたが、各家庭の配管設備が壊れたままで今も水道が使えないケースが多くなっています。

町内では、「穴水総合病院」の前で自衛隊による入浴支援が行われていますが、今月31日に終了するということで、県の施設の「のとふれあい文化センター」の大浴場を応急復旧し、被災した人に無料で開放する入浴支援が新たに始められています。

26日はこの施設に避難している人や地元の住民が訪れ、広くて温かい風呂につかり疲れを癒やしていました。

施設に避難している穴水町の74歳の男性は「温まりました。ことしに入ってから初めて足を伸ばして入れて、リフレッシュできました」とうれしそうに話していました。

施設を管理運営する「穴水町文化・スポーツ振興事業団」の幽経一郎さんは「やっと皆さんにお風呂を提供できてうれしいです。利用した方から『いい湯だった』と励みになることばもいただきました。ご自宅の復旧まで利用していただければと思います」と話していました。

この施設の大浴場は、毎日、午後1時から午後9時まで利用でき、被災した人への無料開放は5月31日まで続けられるということです。