JPXの山道CEO “日銀の政策転換 成長軌道復帰のサイン”

日銀が先週マイナス金利政策を解除し、17年ぶりに金利を引き上げるなど、政策を転換したことについて、日本取引所グループ(JPX)の山道裕己CEOは記者会見で、日本経済が本格的に成長軌道に復帰するサインだという認識を示しました。

日銀は今月19日までに開いた会合で、2016年1月の導入決定以来、大規模な金融緩和策の柱となってきた「マイナス金利政策」を解除し、およそ17年ぶりに金利を引き上げることを決めました。

世界的にも異例な対応が続いてきた日本の金融政策が正常化に向け転換したことについて、日本取引所グループの山道CEOは25日の定例の記者会見で、「日銀の植田総裁は、政策の変更は賃金と物価の好循環が確信できる状況になればありえると言っていたので、そうした状況になったということだ。日本経済が本格的に持続的な成長軌道に復帰するという1つのサインで、大きな節目を超えたと思う」と述べました。

そのうえで、政策修正による市場への影響については「日銀が慎重に見極めていたので、金融資本市場に与えたショックはなかったと考えているし、今後も慎重なかじ取りを行っていただけると期待している」と述べました。