陸上自衛隊 水陸機動団の中核連隊が長崎 竹松駐屯地に配備

離島の防衛を担う陸上自衛隊の「水陸機動団」への部隊の配備がすべて終わり、木原防衛大臣は「抑止力と対処力がより一層強化される」と述べました。

陸上自衛隊の水陸機動団は、離島が侵攻された場合の奪還作戦などを主な任務としていて、2018年に創設されて以降、段階的に部隊の配備が進められています。

部隊の中核を担う3つ目の連隊が長崎県の竹松駐屯地に新たに配備されたことを受けて、24日、記念の式典が開かれ、木原防衛大臣が連隊長に部隊の旗を手渡しました。

これにより水陸機動団は計画されていた部隊の配備がすべて終わり、およそ3300人の体制となります。

陸上自衛隊によりますと、3つ目の連隊の配備によって一定の期間、いずれかの連隊が南西諸島周辺の洋上などに展開することが可能となり、不測の事態が起きたときにより迅速に対応することができるようになるとしています。

木原防衛大臣は、記者団に「多くの島々を有するわが国にとって島しょの防衛は国の存立に直結するものだ。3つ目の連隊が配備されたことでこれまで以上に状況に応じて迅速に対応する体制が構築され、抑止力と対処力がより一層強化される」と述べました。