高校野球 センバツ【大会6日目の見どころ】雨天順延の3試合

センバツ高校野球、大会6日目は、2日連続の中止で25日に順延となった1回戦最後の試合と2回戦2試合の3試合が行われます。

◇第1試合

1回戦最後のカードとなる第1試合は、ことし1月の能登半島地震で石川県輪島市の学校やグラウンドが被災し、系列校がある山梨県に移って練習してきた日本航空高校石川と、甲子園で春夏1回ずつの優勝経験があり、3年ぶり11回目の出場となる茨城の常総学院が対戦します。

日本航空高校石川は、いずれも2年生で最速140キロを超えるストレートが持ち味の蜂谷逞生投手や、猶明光絆投手など継投を軸に勝ち上がってきました。

去年秋は、県大会、北信越大会と、それぞれ延長タイブレークの末に惜しくも敗れていますが、北信越大会の準決勝では、終盤3点差を追いつく粘り強さを見せました。

常総学院は4番に座る武田勇哉選手を中心に、どこからでも点が取れる切れ目のない打線が強みです。投手陣は本格派のエース、小林芯汰投手から技巧派の齋藤一磨投手にリリーフする継投策が持ち味です。

◇第2試合

第2試合からは2回戦に入り、青森の八戸学院光星高校と、石川の星稜高校が対戦します。

八戸学院光星は、開幕試合となった1回戦を、延長11回タイブレークの末、5対3で競り勝ちました。1年生の夏から甲子園のマウンドに上がるエースの洗平比呂投手が9回156球の力投で、相手の強力打線を2点に抑えました。

対する星稜は、1回戦で同点の9回に途中出場の中島幹大選手がヒットを打ってチャンスを拡大し、代打の東汰生選手のタイムリーヒットで勝ち越しました。

八戸学院光星の強力な投手陣と、層の厚い星稜の打線の対決に注目です。

◇第3試合

第3試合は、熊本国府高校と徳島の阿南光高校が対戦します。

熊本国府は、1回戦で右投げの坂井理人投手と、左投げの植田凰暉投手の2枚看板が、安定したピッチングで1失点に抑え、延長10回のサヨナラ勝ちを呼び込みました。

一方の阿南光は、1回戦でエースの吉岡暖投手が11個の三振を奪って完投し、打線は2桁安打で11得点を挙げました。

両チームともに、ピッチャーを中心とした堅い守りからリズムを作り、攻撃につなげたいところです。