インフルエンザ患者数 2週連続増加 新型コロナは6週連続減少

インフルエンザの患者が2週連続で増加となっています。3月17日までの1週間に全国の医療機関から報告された患者数は、1医療機関当たり17.26人で、専門家は流行の収束にはまだ時間がかかる可能性があると指摘しています。

一方、新型コロナウイルスの患者数は6.15人で、前の週の0.94倍で、6週連続の減少となっています。

それぞれの感染状況を詳しく見ていきます。

インフルエンザ 2週連続増加 前週比1.12人増(1医療機関当たり)

厚生労働省によりますと、3月17日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より5519人多い8万5162人でした。

1医療機関当たりでは全国で17.26人と、前の週から1.12人増え、2週間連続で増加となりました。

都道府県ごとでは、
▽新潟県で38.00人
▽石川県で36.69人
▽北海道で33.66人
▽富山県で32.79人
▽山形県で31.53人
などとなっていて、30の都や県で、前の週より患者の数が増えています。

専門家「収束には時間かかる可能性」

日本感染症学会のインフルエンザ委員会で委員長を務める倉敷中央病院の石田直副院長は、「新型コロナ前は、インフルエンザは毎年3月の終わりにかけて患者の数はゼロに近づいていたが、今シーズンはいまだに患者が多い。B型のウイルスの広がりが背景にあるとみられ、収束には時間がかかる可能性がある」と話していました。

新型コロナ 前週比0.94倍(1医療機関当たり)

厚生労働省によりますと、3月17日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から1920人減って3万316人となりました。

また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は6.15人で前の週の0.94倍となりました。

前の週から減少が続くのは6週連続となります。

都道府県別では、多い順に
▽宮城県が11.96人
▽新潟県が11.36人
▽岩手県が11.28人
▽山形県が10.51人
▽秋田県が10.51人
などとなっていて、35の都道府県で前の週より減少しています。

3月17日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は2122人で、前の週と比べて171人の減少でした。

厚労省「移動増える春休みは対策を」

厚生労働省は全国の流行状況について、「引き続き減少傾向にあるが一部では増加も見られるほか、春休みで移動をする機会も増えると考えられるので、今後も対策を行って欲しい」としています。