北海道 羊蹄山の雪崩で2人死亡の調査結果発表 日本雪氷学会

3月に北海道の羊蹄山(ようていざん)でバックカントリーを滑っていた外国人のグループが雪崩に巻き込まれ、2人が死亡しました。

現地調査を行った日本雪氷学会が調査結果を発表し、雪崩が沢沿いに発生したことで比較的深い場所に埋もれてしまったのではないかと分析しています。

今月11日、北海道倶知安町にある羊蹄山の北側の斜面で雪崩が起き、バックカントリーをスキーなどで滑っていた外国人ガイドたちのグループのうち3人が巻き込まれ、2人が死亡しました。

12日に現地入りした日本雪氷学会北海道支部の調査チームは、21日、北海道庁で会見を開き、調査結果を説明しました。

それによりますと雪崩は標高1650メートルの沢沿いで発生し、幅は10メートルから20メートル、長さはおよそ2キロに及んでいたということです。

調査チームは雪崩が沢沿いに発生したことで幅が狭いまま長距離にわたって雪が崩れ、亡くなった2人はそれぞれ深さ3メートルと1.5メートルの比較的深い場所に埋もれてしまいすぐに助け出すことが難しかったと分析しています。

日本雪氷学会北海道支部は今後、関係者から聞き取りを行うなどして当時の状況を確認し、スキーガイドなどに向けた注意喚起の情報をまとめることにしています。