「世界ダウン症の日」に米でイベント 日本の俳優がスピーチ

世界ダウン症の日にあわせて、アメリカでイベントが開かれ、自身もダウン症で俳優の吉田葵さんがスピーチし、健康に生きるため、世界中で平等に医療を受けられるようになってほしいと訴えました。

このイベントは、国連が定める「世界ダウン症の日」の3月21日、ダウン症の人や家族でつくる国際団体がアメリカ・ニューヨークで開き、各国からおよそ200人が参加しました。

ダウン症は染色体の異常が原因の先天性の症候群で、筋肉の緊張感が低く、知的な発達に遅れがあることが多いという特徴があります。

心臓などの病気を併発することもありますが適切な医療などにより、多くの人が社会生活を送れるようになっています。

イベントでは、ダウン症への理解を深めてもらおうと当事者や支援者がスピーチし、日本からは、自身もダウン症で、俳優の吉田葵さんが、友人で俳優のジェイソン・ハンコックさんとともに参加しました。

吉田さんは、「僕は軽い心臓病を持っていて、必ず定期検診を受けています。周りのダウン症の先輩や友達も健康に不安を感じている人が多いです。でもみんな定期検診や手術を受けたり、薬を飲んだりして頑張っています。みんなが元気でいられたら最高です」と話し、必要な医療を世界中で平等に受けられるようになってほしいと訴えました。

吉田さんは「世界中のダウン症の人に幸せになってほしいと思ってスピーチしました。いまはハッピーな気持ちです」と話していました。