石川 珠洲 創業75年 被災した書店が仮店舗で営業再開

能登半島地震で被災し営業できなくなっていた石川県珠洲市にある創業75年の書店が、21日、仮の店舗で営業を再開しました。

営業を再開したのは珠洲市飯田町にある創業75年の「いろは書店」です。

店は能登半島地震で1階部分が潰れ、営業ができなくなっていましたが、近くにある空き店舗を借りて再開しました。

店内には、被災した店舗から取り出せた絵本や、地元の人が少しでも明るい気持ちになれるようにと人気の漫画が取りそろえられたほか、4月からの新学期を前に高校生が使う真新しい教科書も準備されていました。

被災前の店舗では、絵本がゆっくり読めるキッズコーナーが設けられていたということで、店では今後、こうしたスペースも整えていきたいとしています。

「いろは書店」の店主、八木久さんは「地震に遭われた皆さんは精神的にも肉体的にもまいっていると思うので、地元で助け合って盛り上げていきたい」と話していました。

店は当面、仮店舗で営業を続け、来年の夏ごろには店舗を建て直し、営業できるよう準備を進めていくということです。