ドジャースとパドレスは、20日夜の開幕戦に続いて韓国・ソウルの「コチョクスカイドーム」で開幕シリーズの第2戦を戦います。
ドジャースの先発は今シーズン、プロ野球 オリックスから、ピッチャーとして大リーグ史上最高額の契約で移籍した山本投手です。パドレスは2021年のホームラン王のタティースJr.選手をはじめ、通算1580安打、ホームラン175本のボガーツ選手、3年連続ふた桁ホームランのクロネンワース選手など強打者が並んでいます。
山本投手は開幕前のオープン戦では3試合に先発して9回と3分の2イニングで9失点、防御率8.38とやや不安の残るピッチング内容でしたが、持ち前のコントロールとキレのある変化球で同じ地区の強力打線を抑えることができるのか注目です。また、大谷翔平選手も開幕戦に続いて出場予定です。
山本由伸 21日に大リーグデビューへ「いつもどおりプレーを」
大リーグ、ドジャースとパドレスの開幕シリーズ第2戦は21日、韓国・ソウルで行われます。ドジャースの先発は今シーズンから大リーグに挑戦する山本由伸投手で、大リーグの公式戦初のマウンドでどのようなピッチングを見せるのか注目です。
山本投手は21日の第2戦で先発するのを前に会見に臨み「勝つことだけを考えて、いつもどおりプレーしたい」と意気込みを語りました。
NHKでは山本投手が先発する開幕シリーズ第2戦をBSで中継します。
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山本投手は20日、試合会場の「コチョクスカイドーム」で記者会見を行いました。
大リーグデビューを前に山本投手は「楽しみな気持ちや緊張する気持ち、いろいろな感情があるが、とにかく勝つことだけを考えて、いつもどおり投げられればいいと思う」と意気込みを語りました。
その上で、オープン戦3試合で先発して防御率8.38と苦戦したことについて「オープン戦の成績は悪かったが、オープン戦だと割り切っている。確認することはたくさん確認できたし調整すべきところはできた。開幕に向けての準備はできたと思う」と前向きに話していました。
そして、新たな舞台で始まるシーズンに向けて「違う国でのプレーはどうなるかと思っていたが、選手ファーストのチームでここまでしてもらえるのかという驚きがあった。日本でのデビューとは少し違う感情で、1試合1試合、責任を持って投げたい」と気を引き締めていました。
山本投手は会見が終わったあとグラウンドに姿を見せました。ほかのピッチャー陣とは別メニューで、大きめのボールを壁に向かって投げる練習などで体を動かしました。さらにマウンドの感触を確かめる様子なども見られました。
NHKでは山本投手が先発する開幕シリーズ第2戦をBSで中継します。
“開幕準備は日本の時と変わらないスタイルで”
プロ野球で3年連続、投手4冠という輝かしい実績とともに大リーグに挑む山本由伸投手。開幕に向けた準備はプロ野球時代と変わらないスタイルで進められてきました。
選手の考え方を尊重するチームの姿勢について山本投手は「日本と同じ調整方法でできるように気をつかってくれた。ありがたかった」と話しています。
日本と同じ栄養士が作る食事を食べ、ドジャースのスタッフとなったオリックス時代と変わらないトレーナーの指導を受けながらストレッチで体をほぐす。
羽がついた棒をやりのように投げる「やり投げトレーニング」などの独特な練習方法も、時には全体練習から離れながら黙々とこなしていきました。
2月28日のオープン戦初登板では、2回を投げて3つ三振を奪い無失点と上々のピッチングで「日本から来たという大きな変化があったが、とりあえず1試合目を投げられてほっとしている」と自分のピッチングができたことに安心した様子を見せていました。
しかし、その後先発したオープン戦2試合ではランナーを出した際のコントロールが課題となります。
あわせて7回3分の2イニングを投げて9失点、アメリカメディアの中には山本投手がプロ野球時代と同じように大リーグで活躍できるのか不安視する声も出ています。
そうした声を受けても山本投手は「少しずつボールが甘くなっている。そこを修正できればいいピッチングができる」と冷静に語り、開幕に向けて準備してきた日々への信頼が揺らぐことはありませんでした。
プロ野球時代から定評のある修正力を遺憾なく発揮し大リーグの強打者たちを相手にどのようなピッチングを見せるのか、25歳の右腕への興味は尽きません。