能登半島地震で被害受けた寺の墓地で彼岸の墓参り 石川 輪島

彼岸の中日の20日、能登半島地震で多くの墓石が倒れるなどの被害を受けた石川県輪島市の寺の墓地では地元の人たちが墓参りに訪れ、手を合わせていました。

輪島市輪島崎町の浄明寺の墓地では、地震の揺れで多くの墓石が倒れたり土台ごとずれたりする被害を受け、地震発生から2か月余りたった今もそのままの状態で残されています。

彼岸の中日の20日、墓地には朝早くから地元の人たちが墓参りに訪れ、倒れた墓石に花を手向けたあと静かに手を合わせていました。

輪島市内から妻と一緒に訪れた70代の男性は「自宅は大きな被害を受けましたが、幸い人的な被害がなかったので、感謝の気持ちをこめてお墓参りしました」と話していました。

また、同じく輪島市内に住む80代の男性は「今後の復旧に向け力を貸してほしいとご先祖様にお願いしました。若い人たちが戻って来られるような町になればと思います」と話していました。

寺の住職の崖啓互さんは「例年は彼岸にあわせて多くの人が墓参りに訪れるのですが、ことしは少なく、寂しいです。早く人が戻ってきてほしいです」と話していました。