円相場 一時1ドル=150円台半ばまで円安進む 日銀の会合受け

日銀の金融政策決定会合の結果を受け、19日の東京外国為替市場では、一時、1ドル=150円台半ばまで円安ドル高が進みました。日銀がマイナス金利政策の解除などを決めたものの、今後も緩和的な金融環境が続くという見方から、円を売る動きが続きました。

19日の東京外国為替市場では午後に入って、日銀が金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除などを決めたあと、円を売ってドルを買う動きが強まりました。

これはマイナス金利政策を解除しても、日銀が追加の利上げを急がず、今後も緩和的な金融環境が続くという見方が市場で広がったためで、円相場は一時、1ドル=150円台半ばまで円安ドル高が進みました。

午後5時時点の円相場は、18日と比べて1円13銭円安ドル高の、1ドル=150円25~27銭でした。

ユーロに対しては、18日と比べて66銭円安ユーロ高の、1ユーロ=163円9~13銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0854~55ドルでした。

一方、東京株式市場では外国為替市場で円安傾向が続いたことで、午後に入って買い注文が広がりました。

日経平均株価、19日の終値は18日の終値より263円16銭高い、4万3円60銭となりました。

市場関係者は「日銀の会合の後の会見で植田総裁は今後の利上げの判断について、『物価見通しがはっきり上振れることなどがあれば政策変更の理由になる』などと述べた。ただ、市場では当面は緩和的な金融環境が続くという見方が広がり、円を売ってドルを買う動きが強まった」と話しています。