ロシア大統領選 プーチン大統領が90%近い得票率で圧勝

ロシアの大統領選挙は17日に開票が終了し、プーチン大統領が87%余りの得票率で圧勝しました。

一夜明けた18日は、ロシアがウクライナ南部クリミアを一方的に併合して10年となりプーチン大統領はクリミアの支配を誇示し、ウクライナ侵攻を進める姿勢を改めて強調するとみられます。

今月15日から17日にかけて投票が行われたロシアの大統領選挙は中央選挙管理委員会によりますと開票が終了し、プーチン氏は7627万票余りを獲得し得票率は87.28%で、ほかの候補を圧倒して勝利しました。

投票率は18日の時点で77.44%で、国営メディアは旧ソビエト崩壊以降のロシアの大統領選挙で得票率、投票率のいずれも最も高くなったとしています。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は18日「プーチン大統領の絶対的な勝利を浮き彫りにした。国民が大統領を支持し、政策方針に結集しているあらわれだ」と強調しました。

首相時代を含めておよそ四半世紀にわたって実権を握り続けてきたプーチン氏は大統領としては通算5期目に入り、新たな任期は2030年までの6年間です。

一方、選挙から一夜明けた18日は、プーチン政権が2014年の3月にウクライナ南部クリミアを一方的に併合してから10年となります。

これにあわせて首都モスクワでは中心部の赤の広場で政権側の支持者などを集めた大規模な集会が計画され、ロシアのメディアはプーチン大統領が出席する可能性もあると伝えています。

プーチン大統領としてはウクライナがクリミアの奪還を目指す中でロシアの支配を誇示するとともに、選挙で圧倒的多数の国民から信任を得たとしてウクライナ侵攻を進める姿勢を改めて強調するとみられます。